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ディベート[Debate]とは

「ディベート」とは、ある論題について異なる立場に分かれて討論すること。特に、教育目的のために行う「教育ディベート」は、①あらかじめ設定された論題を用い、②肯定、否定の両者の立場に分かれ、③一定のスピーチ時間、順番等の進め方の試合形式に従って行い、④第3者である審判を説得するもの、である。多くの場合、競技ディベートとして行われており、その目的は、単に討論者の優劣や勝ち負けを争うのではなく、討論に向けて準備し、実際に討論し、討論の経緯を振り返るという一連の過程を通して、語学力向上やテーマに対してより深い理解を得ることにある。また、本大会は、米国の大学ディベートで多く行われている「論証重視型ディベート(ポリシー・ディベート)」を採用する。これは、ディベートの試合の前に十分な時間的余裕(数週間~数ヶ月)をもって論題を発表しておき、その論題に対する十分なリサーチとともに、証拠資料を明示的に用いた論証に重きを置くディベートである。

ポリシー・ディベート[Policy Debate]:

ポリシー・ディベートにおいては、質の高い証拠資料に基づいた議論が求められるため、通常、論題は大会の数か月前に発表される。そのため、綿密な準備が可能である。また、話し方よりも議論の優劣が重視され、出場者の語学力(日本語力)の差が勝敗に反映される確率は、パーラメンタリー・ディベートよりも低いと言える。

パーラメンタリー・ディベートでは、ディベートの試合ごとに異なる論題が、試合の20分~30分前に与えられる。そのため、幅広い教養と高いレベルの語彙力、そして即興で話す力(語学力)がディベートの優劣を決めることが多い。

ディベートが盛んなあるアメリカの大学のディベート部では、「パーラメンタリー・ディベートは、さまざまな文学や歴史などに関する一般常識やさまざまな世界情勢に関する最新の情報に精通していないと、高いレベルのディベートができない」という理由で、学部生にはパーラメンタリー・ディベートではなくポリシー・ディベートの大会に出場させ、より知識も経験も豊富な大学院生をパーラメンタリー・ディベートに参加させている、とのことだ。(参考:『英語ディベート 理論と実践』松本茂他、玉川大学出版部)

 

 

 

 

 

 

 

 

 

ディベートの進行形式(Format)

ディベート甲子園形式

肯定側立論 → 準備時間 → 質疑応答 → 準備時間 → 否定側立論 → 準備時間 → 質疑応答 → 準備時間 → 否定側第一反駁 →

準備時間 → 肯定側第一反駁 → 準備時間 → 否定側第二反駁 → 準備時間 → 肯定側第二反駁

※本大会では、否定側立論の前の準備時間は設けていない。

※本大会では、スピーチ時間は 立論6分、質疑3分、反駁4分、準備時間2分(肯定側第2反駁のみ3分)となっている。 

論題の種類

・価値論題:ある事柄が良いか悪いかを扱う 例)ペットは犬より猫が良い

・事実論題:ある事柄が有るか無いかを扱う 例)U.F.Oは地球に来た

・政策論題:ある事柄が行われるべきか行われるべきでないかを扱う 例)政府は消費税を安くするべきである

※本大会では、政策論題を扱っています。

※論題の決め方や論題集 바로가기

 

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