韓国大学生日本語ディベート大会
한국 대학생 일본어 디베이트 대회
これは、2019年10月5日に新羅大学において開催された、第8回韓国大学生日本語ディベート大会全国杯の決勝戦を文字化したものである。論題は「韓国の大学は全ての成績評価を教員の裁量に委ねるべきである。是か非か。」であり、試合形式は立論1回、反駁2回の1立2反形式であった。本文は、録画された動画の音声の書き起こしを行い、その後、編集作業を行った。動画は「제8회 한국대학생 일본어 디베이트대회 전국배 결승전(2019.10.5)」 (https://youtu.be/UbSGBInK8N8)にある。
本試合中の発言内容は、ディベートの試合において与えられた側に基づいたものであり、ディベーター個人の信念・見解や大会主催者及び関係者側の見解を反映するものではない。
トランスクリプト
第8回韓国大学生日本語ディベート大会全国杯決勝戦
論題:韓国の大学は全ての成績評価を教員の裁量に委ねるべきである。是か非か。
2019年10月5日
於:新羅大学
肯定:釜山外国語大学
否定:東西大学
肯定側立論(6分)
これから肯定側の立論を行います。プランから発生するメリットを1点、説明します。
メリットは「学習環境の改善」「学習環境の改善」です。
まず、発生過程を説明します。
1.現在、大学では成績は相対評価でつけられています。そのため、絶対評価であれば Aであるはずの成績でも、相対評価のもとではCになることは珍しくありません。
2018年3月21日のソウル新聞より引用します。
引用開始「個人の課題とグループ課題、発表などを忠実に行い、中間・期末テストもよくでき、欠席もほとんどなくても、Cをもらう場合が生じる。A教授は、「相対評価は、学生たちも単位に納得できず、教授の立場でも負担になるのは事実だ」と述べた。」引用終了
2.その結果、大学教育は競争のみを生み、学生たちを個人主義へと導いてしまいます。
2018年3月21日のソウル新聞より引用します。
引用開始「ベ・サンフン成均館大学教授は「第4次産業革命の時代には、共感と思いやり、コラボレーションが競争力なのに、相対評価をすると、同じグループのメンバー同士を競争相手と思い込むため、個人主義を引き起こす可能性がある」と指摘した。」引用終了
3.また、競争を苦手とする学生たちは授業内容よりも、単位の取りやすい授業を選んでいます。
2018年2月13日の聯合ニュースです。
引用開始「そのため、学生は授業内容を検討するよりも、A・Bの比率をしっかり満たし「A+、B+、C+だけ与える」教授を探すのです。」引用終了
4.その結果、大学生の基礎学業能力の低下とともに、大学教育は時代の変化に取り残されます。
2004年、韓国教育開発院、イミョンシク研究員の論文から引用します。
引用開始「先行研究によると、高等教育の普遍化に伴い、社会経済的背景など、大学進学人口の特性が一層多様化しているだけでなく、彼らが自ら問題を設定し、論理的な思考と基本原理を応用することで、自ら勉強できる基礎学業能力が、著しく低下していることが明らかになった。」引用終了
しかし、プランを実行すると、教員はクラスに合わせて評価法を選択できます。
その結果、絶対評価の導入も進むでしょう。3点にわけて説明します。
1.競争は協働へと変わり、学問に励むようになります。
2018年2月13日の聯合ニュースより引用します。
引用開始「絶対評価の専攻授業を受講した大学生キム氏は、変化した評価方法により、学生間の競争が減って協働が図られたと言いました。「学生たちが、単位のためにお互いに警戒するより、一緒に勉強し、共によい成績をもらおうという雰囲気だった。中略。また、不必要な内容より、重要な内容を中心に勉強することができてよかったです。」引用終了
2.さらに、個人的にも学びに対する自信が持てるようになります。
2018年3月21日のソウル新聞より引用します。
引用開始「シン・ヒョンソク高麗大教授は「大学では教授が授業を通して、達成しようとした水準に学生が到達したかを検証して、絶対評価をするのが正しい」とし「絶対評価は勉強しただけの点数を保証することができ、学生たちが不必要な恐怖を取り払い、学びに対する自信を持つことができる」と述べた。」引用終了
3.実際に学力が向上しました。
2016年4月12日の聯合ニュースより引用開始。
引用開始「絶対評価を導入すると学業成就度が下がると恐れていたがむしろ成就度が上がった。優秀な学生たちを競争に追い詰めすぎることから逃れ、「患者の心を察する医者」を育てるために、国内で初めて導入した延世大学医学部の実験は成功したのである。普通の医大生たちに足りない点として指摘されていた共同心も絶対評価を導入した後、上がったと述べた。」引用終了
次に、このメリットの重要性を2点にわけて説明します。
1.基礎学力能力、協調性、主体性などが備わった21世紀に役に立つ人材が育成できます。
2.これからの時代は個人間の競争の時代ではなく、自分自身との競争が重要です。
2018年4月2日の教授新聞より引用します。
引用開始「第4次産業革命の時代を迎え、個人間の競争ではなく、創造性や専門性を備えることに集中しなければならないという説明だ。(中略)キム教授は「絶対評価は、個人間の競争よりも目標と競争する構造」と定義した。」引用終了
3.そして、上記のような教育を提供する場こそが大学なのです。
大韓民国高等教育法第1章2節28条より引用します。
引用開始「大学は人格を磨き、国家と人類社会の発展に必要な奥深い学術理論とその応用法を教えることで、国家と人類社会に役立てることを目標とする。」引用終了
以上で、肯定側立論を終わります。ありがとうございました。
否定側質疑(3分)
※以下 【肯】=肯定側 【否】=否定側
【否】 これから否定側の質疑を始めます。質問は6点です。よろしくお願いします。
【肯】 よろしくお願いします。
【否】 相対評価の比率のせいで、学生たちが低い点数を得られていると言いましたが、あ、それが教授の負担になると言いましたが、これは教授の個人の問題ではないでしょうか。
【肯】 いえ、すでに、これは、いろんな大学の中でも、教授の立場では、すでに、もう大体の教授から負担になっているのは、もう事実です。
【否】 はい、ありがとうございます。梨花大学、医学大学、絶対評価を実施して成績が上がったと言いましたが、医学学部は特殊な学科の場合ではないでしょうか。
【肯】 特殊な場合だとしても、これは学力が向上したのは事実です。資料にも出た、出たように、絶対評価を導入することで、こ、その医学部の学生たちに足りない点として指摘されていた協働心も、絶対評価を導入した後上がったと述べたと証拠資料が述べたように、学力が向上したのは事実です。だから、他の特殊なことではなく、一般の、一般の大学のところでも、たぶん効果があると思います。
【否】 ありがとうございます。評価に対する教授の裁量が拡大にするにつれ、成績インフレ現象は深刻になると思いますか。
【肯】 すみません。もう一度お願いできますか。
【否】 評価に対する教授の裁量が拡大されるにつれ、成績インフレの減少がますます深刻するのではないでしょうか。
【肯】 いいえ、違うと思います。
【否】 はい、ありがとうございます。絶対評価を実行して、競争が減って、協働心ができたと言いましたが、それでは、相対評価ではできないと言うんですか。
【肯】 いいえ、きょ・・・。
(時間)
否定側立論(6分)
これから否定側の立論を行います。否定側は肯定側の定義に従い、現状を支持します。
肯定側のプランを採用することによって起きるデメリットを2点述べます。
デメリット1は「成績のインフレ現象の深刻化」、「成績のインフレ現象の深刻化」です。
まず現状です。韓国の諸大学では相対評価を実施していますが、過去には絶対評価が実施されていました。しかし、就職率を上げるために、学生にいい成績を出す大学が多かったため、評価の信憑性が疑問視され、現在の相対評価が導入されたのです。証拠資料を2つ引用します。
1つ目です。出典は、イファ大学学報、2018年9月10日の記事からです。
引用開始。「キム・ソヒさん(社会学科・15年入学)は『個人的には満足だが、一部の周りの友人たちは教員自律評価に不満足だ。もしこの大学が単位の取りやすい学校だと認識されたり、それで就職において不利、または否定的な認識を受けたりするのではないか、と心配する声もよく聞いた』と述べた」引用終了。
2つ目です。出典はシビックニュース、2018年12月28日の記事からです。
引用開始。「評価の仕方が絶対評価に変わると、成績インフレはまた深刻化する一方で、絶対評価だと 誰がより優秀なのか区別できない。相対評価を施行すれば、成績のインフレ問題も解消されるし弁別力がある」引用終了。
このようにすでに実際、教員自律評価を導入した学校では、就職の際にかえって不利になるのでは、と心配する声が出ています。そして、現在でも依然として就職難にあるため、プランを導入すれば、以前のように成績のインフレ現象が再び深刻化するのは明らかです。
深刻性は「評価に対する信頼性の低下」です。
成績インフレは、成績評価に対する信頼性を落とします。そして、学生達が就職する際には、企業から成績以外のスペックを要求されることになりますので、このデメリットはとても深刻です。
デメリット2は「教員の裁量権の乱用増加」、「教員の裁量権の乱用増加」です。
現状です。成績の評価は教育部と校則に従って施行していますが、実際、成績のどの項目をどれくらい 反映するかの権限は教員にあります。 最初の授業計画書に明示した通りに行わず、途中で恣意的に項目の割合を変えたり、気に入らない学生に低い点数を付けるなど、教員の裁量による不当な評価の事例は現在でも多発しています。
証拠資料を引用します。出典は、ニュースエンジョイ、2018年1月19日の記事からです。
引用開始「実際、ある学生は15週間のうち5週間欠席したのに単位をもらったという。9週間欠席しても単位をもらった学生もいた。更には、学期を通して一度も授業に出なかったにもかかわらず、Fにはならなかった学生もいたという。」 引用終了。
このように、現在でもすでに教授達が、自らの裁量で成績評価を行っていることが分かります。
そして、プランを導入すれば、この現状は更に悪化します。
証拠資料を引用します。出典は毎日経済2018年5月13日の記事からです。
引用開始。「後に学校で調査が行われると、その教員は評価当時、態度点数の比重を40パーセントに定めたと述べたことが伝えられた。毎日経済が取材した当初の授業評価書の結果、態度点数の比重は 10パーセントであった。恣意的に数値を変えたのである。それにもかかわらず、学校側は教員の裁量だとし、別段の措置を行わなかった。(中略) 企画部署が調査に出ると、当の教授が今度は態度点数の比重を80パーセントに定めたと、また、言い換えたことが分かった。」引用終了。
このようにプランを実行すると、教授が自分の都合のいいように成績を操作する行為が現在 よりも容易になります。そして、教員の裁量という名の下に、学生が不当な評価を受けても何の措置もできなくなってしまうのです。
深刻性は「学生への弊害増加」です。
教員の権限が現在より拡大すると、それを悪用して主観的な評価を下したり、成績を餌に学生に授業に関係のないことや、不当なことを要求する場合も発生します。
更には、教育と関係のない弊害まで起きる恐れもあり、被害を受ける学生はますます増えていくでしょう。よって、これはとても深刻なデメリットです。
以上で否定側の立論を終了します。ありがとうございます。
肯定側質疑(2分)
【肯】 はい、これから肯定側質疑を始めます。よろしくお願いします。
よろしくお願いします。
【肯】 ええと、デメリット1で成績インフレですね、成績インフレが起きるというのは、過去に起きたから、現在も起きる可能性があるということですね。
【否】 しかし、成績インフレ現象はどんな成績評価を採択しても起きると思います。
【肯】 だから、過去に起きたから現在も起きる可能性があるということですね。
【否】 たしかに、今の社会の雰囲気は、過去より、今、今の社会の雰囲気は過去より就職を、さらに就職はさらに厳しくなりました。
【肯】 あ、はい。では、成績インフレを心配する人はいると言いましたが、では、成績インフレが起きなかったらその心配はないんですね。
【否】 ・・・。
【肯】 ええ、次の質問に行っていいですか。
【否】 はい。
【肯】 ええと、その固有性1、プラン1の固有性1の資料は、学生個人の意思なのではないですか。
【否】 しかし、いくつかのニュースの記事で、実際に経験した学生と教授のインタビューの内容は信頼性があると思います。
【肯】 ええと、固有性2で言っている優秀な学生は、ただ成績が高い学生を言っているのですか。固有性2の・・・。
【否】 否定側?もう一度お願いします。
【肯】 ええと、固有性2の資料で、優秀な学生は成績が高い学生を意味しているのですか。
【否】 はい。
【肯】 ええと、では、デメリット2の質問に。今、現在、その採用を良く、良くないほうに使う教授がいるのですね?
【否】 今もあります。
【肯】 じゃ、プランを実行したらどのくらい増えると思いますか。
【否】 現在でも、・・・。
(時間)
否定側第1反駁(4分)
これから否定側の第1反駁を行います。よろしくお願いします。
まず、肯定側の立論に対して3点反駁します。
まず1点目です。
肯定側はメリットで、学習環境の改善ができると言いましたが、そうではありません。
肯定側は、プランを導入すれば、学生たちが努力に見合った成績を取れるようになると言いましたが、現在でも学生たちは努力すればいい点数を取れます。相対評価でいい成績をとることは、学生たちが努力して正当に取った成績です。また、自分の正確な位置を知ることができるので、むしろこれは、成績がいい学生には動機付けになり、点数が低い学生には、自分の位置を知り、もっとがんばるようになるきっかけになります。そして、学習環境の問題は学校側が制度を改善すればいい問題であり、教員の成績評価権の裁量を拡大して改善できる問題ではありません。そして、証拠資料で教員の負担が増えると言いましたが、それは授業に対する、授業の内容や評価に対する教員の負担は、当然教員としてやるべきことです。ですから、このメリットは発生しません。
2点名です。
肯定側は競争を改善し、協働性を高められる必要があると言いましたが、現在でも協同性を高めるための対策は導入されています。チーム課題を増やして協同性を高められる授業もあり、協同性に関するプログラムや特別講義もあるのでそれで十分解決できると思います。また、過度な競争の場合は相対評価の問題と言うより、現在の就職難のせいで発生する問題なので、これは教員の成績評価の裁量とは関係がありません。
証拠資料を引用します。出典は、パク・ヨンス、ホ・ジュノ「実践工学教育方法の相対評価で協働学習が学習結果に与える影響」2012年からです。
引用開始。「共同学習が円満に実施されたときは、良い学習結果が現れることがアンケートを通して分かった。相対評価の最大の短所とみられる過度な競争心理は、図2のグラフの結果で見られるようにあまり表れていない。」引用終了。
このように現在でも競争を十分解決できると思います。
そして、3点目です。
肯定側が事例として挙げたのは、ほぼ絶対評価についての事例でした。そうなると、肯定側が言った通り、他の裁量評価になる場合の事例はどうなるのでしょうか。そして、現在でも絶対評価を選択できる、ことができます。選択できます。科目の特性によって、学校側に申請すれば絶対評価や及落制を選ぶことができるのです。事例としてソウル大学では教養科目の一部の科目を相対評価と及落制の中で学生が望む評価方式を選べるようにしています。このように学校側が評価方式の幅を拡大しているので教員の裁量を拡大しなくても多様な評価方式は選択できます。ですから、メリットは発生しません。
追加いたします。
最後の、肯定側の最後のところで、AとBの比率を満たしてくれる教授の授業を選ぶと言いましたが、それは学生個人の問題と選択です。ですから、そのような問題は発生しません。
以上で、否定側の第1反駁を終わります。
肯定側第1反駁(4分)
はい、今から肯定側の第1反駁を行います。
まず、否定側の第1反駁の1点目について反駁いたします。
まず、今、現状でも努力すればいい成績をもらえるとおっしゃいましたが、今は、相対評価を行っているため、努力をしてもいい成績をもらえる人たちが限られております。だから、プランを実行して、プランを実行して、いい成績をもらう学生がもっと増えるようにするべきです。
また、否定側の第1反駁の3点目について反論します。
競争が緩和し、協力、協力する学習環境を今でも作ることができるとおっしゃいましたが、今でもできます、できるとおっしゃいましたが、今一部の大学でしか協調、協調性をあげる学習環境が行っています。そのため、プランを実行して全体、大学全体が協調を可能に、協調性を養える学習環境を作るようにしないといけません。
また、4点目について反論いたします。今も、プランを実行しなくても評価方式を変えれるとおっしゃいましたが、大学が、大学に選択権があると言うこと、あると言っているだけで、教員にも選択権があるとは言っていません。つまり、仮に評価方式を変えることができても、現在は大学の許可なしには、変えることができないということです。しかし、プランを実行すれば、それが可能、教員の、教員によって評価方式を自由に変えることができるようになります。
今から、デメリット、デメリット、否定側の立論デメリット1に対して反論いたします。
まずデメリット1に対して3点反論します。
まず、1点目。否定の、インフレが起きるという話は全て過去の話であり、現在でも絶対評価を導入すると、インフレが起きるという証拠はありません。
2点目。現在は過去の成績インフレの反省から学び、成績インフレは起きない、起きないでしょう。
3点目。実際に各大学では、独自の制度を利用し、成績インフレが起きないようにしています。実例として、高麗大学では、絶対評価導入後の4年間、導入以前と比べた結果、全ての科目で成績インフレが起きなかったことが分かっています。証拠を引用します。2018年4月2日教授新聞から引用開始。
「高麗大教務チーム関係者は「格段に成績の上昇はなかった」と話した。絶対評価制度導入以前の2013年度から現在までの単位を分析した結果、絶対評価制度によるインフレ現象は観察されなかったとのこと。」引用終了
よって、今であれば、今であれば、評価制度を変えても、インフレは起きません。
また、デメリット1の深刻性について1点反駁します。
成績の分別力がなくなることで、企業たちが混乱になるとおっしゃいましたが、今は4次産業革命時代、つまり時代が変わったのです。そのため、企業たちは、どんどん成績を大事にしないようになっています。資料引用します。2017年2月17日シソンニュースから引用開始。
「最近、企業だけでなく、大手企業と公企業の自己紹介書項目を見れば、以前と変わった点を発見することができる。それは次第に志願者の具体的な経験の事例を問う質問の比重が増えているという点である。」引用終了
次に、否定側立論のデメリット2について1点反駁します。
今、教員の裁量内容によって・・・。
(時間)
否定側第2反駁(4分)
これから否定側の第二反駁を始めます。よろしくお願いします。
はじめに、肯定側の第一反駁について3点反駁し、まとめを行います。
まず、否定側は、1点目、相対評価ではいくら高い成績をあげられないので、これは増やすべきだと言いましたが、2点目のインフレが起きるという証拠がないという反駁に合わせて、反駁を行います。
まず、韓国では就職するために成績はとても重要な要素として差が付けられています。そして現在の就職難が解消されない限り、成績インフレ現象は深刻化する可能性は多いです。それに関する証拠資料があります。出典はスナップタイム、2019年7月11日の記事からです。引用開始。
「大学生、キム・ミンスさん、仮名、26歳は0.01点という僅差でも就職が決まったり決まらなかったりするので、学生が成績にいつも緊張感を緩めることができない、と明かした。これに対して檀国大学、心理学科教授のイム・ミョンホ氏は、過去に比べて成績競争が激しくなった。中略。相対的に成績に甘い教授や教養科目に傾くほうだ、と明らかにした。」引用終了。
このように韓国では、既に蔓延化した就職難による成績競争が激しい中、学生たちは良い成績を取るために、成績に甘い教員の授業を受けていることが分かります。肯定側の主張は、現在の就職難を無視した主張であり、プランの導入は間違いなく、成績インフレ現象を悪化させます。よって、この反駁は成り立ちません。
続いて、2点目です。学習環境について反駁がありましたが、学習だけを強調するだけだと、それは逆に悪い効果を生み出してしまいます。競争は必要です。競争が持つ順機能とは、自分の能力を最大限まで発揮する、社会の原動力になるということです。競争をすることで、学生は人より優位を狙うために色んな手段などを使うことで能力を発揮することができます。そして、今の韓国ができあがったのも、競争をし続けたおかげで経済発展を成し遂げ、成長したといえます。よって、この反駁は成り立ちません。
続いて3点目ですが、肯定側からはデメリット2に対する反駁が全くありませんでした。ですから、これは認めたことになります。
最後にまとめます。私たち否定側は1つ目のデメリット、成績インフレ現象の深化と、2つ目のデメリット、教員の裁量濫用を主張しました。この2つのデメリットを提示した根拠はまず、就職難を背景に大学が学生の実際の成績より、もっと高い成績を付ける事例があることと、教員が学生の態度に機嫌を悪くして、成績を恣意的に変えたり、権力を餌に学生を苦しめる事件が絶えないという現状、そしてこれらのことが、これまでの韓国の社会にずっと起きてきたからです。そのため、プランの通りに裁量を教員に全て委ねることになると、更に深刻な状況になり、被害事件が今より、被害事件が起きる確率は、今より高くなることが予想されます。現状がこうである以上、プランの導入によって得られる効果は発生しません。
以上で否定側の第二反駁を終わります。ありがとうございました。
肯定側第2反駁(4分)
はい、これから肯定側の第2反駁を行いたいと思います。
まず、否定側の第2反駁に対して、3点反駁いたします。
相対評価によって、あ、すみません。改めます。金さんが成績によって就職に落ちたという事例を挙げながら、就職においては、まだ未だに成績が大事になっていると彼らは言って、おっしゃっていますが、そもそもこのような考え方が時代遅れであるわけですよね。肯定側の第1反駁で言ったように、今の時代は成績だけじゃなくて自分で考える能力を持っている学生たちを望んでいます。よって、このように就職においてもプランを実行することによって今の時代に生きていける人材を育成することができるということこそが、メリットで言いたいことであります。よって、否定、彼らの言っている問題は起こりません。
2点目。競争が必要だとおっしゃいましたけど、え、競争は必要です。でも、それが果たして、人と人の競争である理由があるでしょうか。絶対評価は人と人との競争を引き起こすわけではなく、自分の目標との競争を引き起こします。これは肯定的な効果を生んでいることです。で、このような目標との競争を通じて、学生たちは自分で考える能力、つまり、学力基礎能力が向上して、今の社会を生きていけるようになる、ということがメリットで言いたいことの1つですよね。
3点目。デメリット2について反ばくしなかった理由、それは当たり前にも、デメリット2で言っている事例自体がもう今でも起きている問題であるからです。固有性がないですよね。これはプランとは関係のない問題であります。
で、次です。ええと、基本的に、否定側では、成績インフレが起きるということについて、あ、起こらないことについては反駁していません。で、それに対して肯定側の第1反駁では、成績インフレは起こらない。なぜなら、高麗大学の事例を挙げながら、韓国の全ての大学は過去の事例を通じて、過去の事例を活かして、このような問題が起こらないようにがんばるはずだ、と言っています。高麗大学の話しの事例によると、4年間、高麗大学の5000人の教員たちの中で調査ができた結果であるため、これは十分に立証されていると言えると、言えます。
で、次にええと、肯定側が優秀な成績を、優秀な学生を選ぶことはできないとおっしゃいましたが、そもそも彼らが言っている優秀な成績を持っている学生たちは、質問、質疑でも言ったように、単に成績が高い学生に限られております。で、それはメリットの解決性で言ったように、重要性、すみません、内因性で言ったように、今の時代が求めている人材ではありません。よって、このような人材を育成することができるメリットを採用するべきであります。仮に成績インフレが起こって、起きて、Aをもらう学生が多くなり、たくさんの学生がAをもらうようになると、それは問題にはなりません。なぜなら、そもそもAをもらう学生が増えて、自分たちが自分の実力に対して自信を持てるようになり、それこそがメリット、プランで言っている第2番、学びに対する自信を持てるようになるということにつながります。結果的に自信を持てるようになる学生たちは学力向上につながることになります。
で、次ですね、肯定側の立論をまとめたいと思います。現状として、韓国の全て、大体の学生たちは相対評価によって、正しい成績評価をつけていません。これを解決するために、肯定側のプランを実行し、競争を協働へと変わり、かえり、変わり、それに関して、学びに対して自信を持てるようになり、学生たちが自分の力で考える能力をもてるようになり、社会に貢献する。そういうことを挙げながら説明しました。で、そもそも大学は教育をする集団であり、企業のニーズに人材を育成する機関ではありません。
よって、大学は、韓国の全ての大学は教員の裁量に・・・。
(時間)
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